| P:日本語のResumeのLay outはほとんど一緒ですが、どうすればその中から目立つことができますか?
大西:いえ、日本では、「目立つこと」は特に重要視されていませんよ。 どういった業界・職種にアタックするかにより異なりますが、Resumeには、学生時代・卒業後に何をしてきたか、その中で何に重きを置いて取り組んできたか(経験してきたか)、そこで何を学び何を得たかなどを、「理路整然と書くこと」が求められているんです。これらがあくまでも日本企業が求めるResumeの役割となるんですよ。
P: 志望動機の欄が日本のResumeの中でも一番自分をアピールできるところだと思いますが、どういう風に書けば面接官の目に留まりますか?
大西:その仕事、その業界、そしてその会社を希望する理由が明白であればあるほど、採用側にとって志望度合いが高く、意欲があると感じ取れるResumeになりますね。プラスα、より個性的なResumeにするために、自らの専門性や経験・スキルを交えるとより良いものになりますよ。求められているものが何かを察知し、それを踏まえて経験・スキル面のPRをすることがとても重要な鍵となりますね。
P:せっかくその会社に行きたくても、Entry Sheetで落とされるという話を良く耳にするんですがEntry Sheetについての有効的な書き方、アピールの仕方ってあるんですか?
大西:そうですね、Entry Sheetで落とされてしまってはがっかりですよね。留学経験のある方が陥りがちなのですが、Entry Sheetの内容、面接時のPRともに、留学時の出来事や経験ばかりを書いてしまう人が多いようです。最近では、海外留学経験を持っている方も多くいるので、採用側は留学ネタに少々飽きてしまっているというのが本音でもあります。留学や海外生活は時に十分PRできる内容となりますが、それ以外にも自身をPRできる内容やエピソードを交え、多面的にPRすることが重要です。また、それに加えて大事なのが「一貫性」を持つことです。 たとえば、履歴書を見ていると、自己PR欄で「ねばり強い」と書いてあるのに、学生時代に力をいれたことの欄では、いっさいねばり強さを感じる内容が書かれていないが多々あります。 自分がどういった点で粘り強いのか、過去の経験などを交えて詳しく書くとより効果的ですよ。また、Entry Sheetに書いてあることが自慢ばかりになってしまい、やる気が感じられないということもよくあります。「自分はどんな人間で、入社できたらこういう自分の強みが活かせる」ということをしっかりストーリーを立てて書くことが大事ですね。
P:では“海外留学生”としてどういうアピールをしたら良いですか?
大西: 留学生の方は、海外生活において、主張する、個性を出す、自主的に行動する、といった姿勢を学んだとPRされる方が多いようです。でも日本では、協調性、柔軟性、聴く姿勢、空気を読み行動する力などを求めている企業が多いのも無視できません。これらは日本ならではの考え方ですよね。日本の企業はやはり日本の文化・考え方が深く根付いているので、そういう企業をターゲットに就職活動をしているという自覚を持って、十分に配慮する必要がありますね。
P:日本でのGroup 面接について教えてください。
大西:グループ面接は大体1グループ4名~10名程度で実施される面談が多いです。最初にグループ分けまで指示が出され、その後の進め方、役割分担は全て自分たちで決めます。そして、テーマが与えられ、時間内にそのグループ内でディスカッションをし回答を導き出す。最後はグループ毎にプレゼンをするというのがスタンダードですね。
P:採用側はグループ面接にどういった重点をおいているんですか?
大西:実は、最後のグループ毎のプレゼン内容はそこまで重要ではありません。採用側はそれ以上に、自身やメンバーがどう動くのかを見ています。企業が見るポイントとしては、まず率先してディスカッションに参加しているか、そして自分以外のメンバーの話しに耳を傾け、興味を持って受け入れているか、大勢の中でしっかりと自らの意見や考えを発表できているか、さらに時間配分や他のメンバーに対して常に気を配れているか、一人よがりになっていないかという点です。グループ面接は通常、選考ステップの第1フェーズか第2フェーズに設定されているケースが多いので、先ほど私が言ったポイントをクリアし、且つ企業が求める一定レベルを超えていれば、通過できる可能性は高いですね。だたし企業により選考判断ポイントは異るのでしっかりその企業の理念などを知っておくことも大事ですよ!
P:アメリカに居ながらにして日本での就職活動に成功するにはどうしたらよいでしょうか?
大西: そうですね、日本に居ないというのは海外大生の最大のDisadvantageですよね。 まずは日本企業が参画する合同会社説明会へ参加したり、早めにOBOG訪問をしておくとよいでしょう。そして夏休みや冬休みを利用して日本へ一時帰国することが可能なら、できるだけ早くその予定を組み、志望企業に調整をしてもらえるように交渉して、会社説明会に参加するのも一つの手です。また、前もってレジュメを企業の採用担当者宛てに送るなど、直接アプローチしてみるのもチャンスにつながる可能性はありますよ。企業により個別対応が可能か否かは異なりますがやれることはやってみてもいいでしょう!こういった前向きな行動によって企業から個々のアドバイス、例えば「当企業ではこのような応募形式になっていますよ」などと教えていただけることもありますよ。
P: Associate Degreeのみ取得の学生も多く居ますが、そういった学生の日本での就職事情について教えてください。
大西:AA取得の人は日本で言う「短期大学卒業」となりますので、企業の応募要件をまずチェックしましょう。ただ気になる企業ならば、自分は応募できるかと企業へ直接問合せてみるのも一つですよ。 一般論ですが、中退も含め、Bachelorを持っていない人は応募可能な企業数が少なめなため、やや苦労することもあるでしょう。転職時のキャリア採用でも「大卒以上」を応募要件としている企業が多いので、キャリアをそれなりに積んでいても、応募できない、給与が低い等といったデメリットを感じることがあるでしょう。ただし、技術職・理系人材はすでにスキルがあると見なされるので、そこまで難しさは無いでしょう。
P: 今現在日本にある企業が求める人材像について教えてください。
大西:日本企業が、「新卒の方」へ求める現時点でのスキル・経験は、そこまで高くはありません。それよりも、一社会人として職場でまた取引先と、よい信頼関係を築いていけるか、を重視しています。具体的には、
・ 柔軟性・協調性のある方
・ 配慮・気遣いができる、基本的なマナーが身についている方
・ チャレンジ精神・意欲のある方
・ 体系的に事実や経験を述べられる方
といった方が求められています。どれも当然のことのように感じられますが、この点をないがしろにしてしまいり、理想ばかりを追ってしまうと、なかなかよい結果が得られないという事態になりかねません。新社会人として、まずは頑張ります!何でもチャレンジしたいです!という誠実さやフレッシュさを感じ取れる方は、企業にとって非常によい印象となりますね。現時点で何もできないのは当たり前!!だからこそ一緒に仲間として頑張って成長していきたいと企業に思わせることが、選考突破への鍵になるでしょう!
P:企業が留学生に特別に求める人材像などはありますか?
大西: はい、最近では留学生を積極的に採用しようという動きが多くの企業に見られます。そういった企業が海外留学生に期待しているのは、異文化で過ごしてきた「柔軟性」、すなわち「頭の切り替えの早さ」、タフさ。例えば、日本語で質疑応答した後に、英語で質問したときに英語で瞬時に回答できるか、といった対応の速さや物怖じしない態度などを求めているのです。でも実際は、学生は英語で質問されている意図が読めず、日本語で回答してしまう、というように瞬時に判断できない学生が多いようです。みなさんもこういった点を踏まえ、今から心がけ準備してくださいね。
P:わかりました! 今日はどうもありがとうございました!
大西: どういたしまして!就職活動をされているみなさん、これからも頑張ってください! |